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「君たちはどう生きるか」を読んで

宮崎駿監督が2013年の『風立ちぬ』を公開後、長編作品からの引退を撤回して挑んだ10年ぶりの長編アニメーション作品『君たちはどう生きるか』。
宮崎監督の1つ1つの作品は、まさに生命を削ってのもの。10年前にもう「生命は削れない」と思ったに違いない。それなのに小説「君たちはどう生きるか」だけはどうしても世の中に伝えたいと遺言に近い想いがあったのではと思っています。
比較に値しないけど、私は自分の「仕事」という作品を思うと他人事には思えない心境になります。

この小説は1937年(昭和12年)に「日本少国民文庫」全16巻の最終巻として読み継がれてきた吉野源三郎の名作『君たちはどう生きるか』です。
1937年といえば、日中戦争の真っ只中。軍国主義の権力とファシズムが渦巻く中、「次の時代を背負う少年少女には自由で豊かな文化をなんとしても伝えておかなければならない」との志のもとに編集されています。
この想いを感じながら読むことで、心に染みます。

勇気・いじめ・貧困・格差・教養… 
昔も今も変わらない、どう生きるかのテーマに真摯に向き合う、主人公のコペル君と叔父さんの物語。

コペル君とは、あだなコペルニクス君を略した呼び名です。
「コペルニクスの地動説と天動説。自分たちの地球が宇宙の中心か? 広い宇宙の中の1つとして、地球が動いているのか? 天文学ばかりの事ではない。この2つの考え方というのは、世の中とか、人生を考える時にも、やっぱりついてまわることなんだ」と叔父さんはコペル君に教えます。

「自分の都合のよいことだけを見てゆこうとする。自分ばかりを中心にして、物事を判断してゆくと、大きな真理は、そういう人の目には、決してうつらないのだ」とも教えられています。
自分は正しい、間違っていない…
今起きている多くの社会問題、そしてロシア・ウクライナ戦争もここにあると思います。

人間としてどう向き合うべきか。時代を超えた名著。
本の最後のページは「君たちはどう生きるか」と問いかけられて終わっています。

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