想いを継いだ天井が映えるLDK
リフォーム概要
施工主 | 鶴岡市 I様 |
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建築種類 | 戸建て住宅 |
施工床面積 | 42.96㎡ |
工事日数 | 50日間 |
家族構成 | ご主人、奥様、お子様 |
施工箇所 | 和室、台所・ダイニング、ユニットバス、洗面脱衣室 |
施工内容 | 和室、台所・ダイニングとLDK一間に改装、ユニットバスの入替、脱衣室と洗面室の分別化 |
工事金額 | 1,150万円 |
担当 | 加藤 |
お客様のご要望
冬の寒さがとにかく気になる。
設備機器が古くなったきたので交換したい。
収納スペースがないため、広縁を食品収納庫へ変更してほしい。
【施工後のお施主様の声】
和室の趣を残すという提案をしてもらえてよかった。
はじめはイメージが湧かなかったが、仕上がってみるとやはりこちらが良かったと思える。
プラン決定のポイント工夫
ご夫婦の退職のタイミングが近くなってきたため、リフォームを検討され始めたI様ご夫婦。
おそらく一日の中で一番多く過ごすことになるだろうLDKを、あたたかく過ごしやすい空間へと生まれ変わらせたい、とご希望でした。
初めてお邪魔した際、最初に目を奪われたのは、伝統的な和風建築に見られる豪華な天井でした。『猿棒竿縁天井』といわれるデザインで、杉の無垢材を使用しており、今ではめずらしい天井となっています。
当時、施工に携わった大工さんの非常に高い技術や丁寧な仕事、また想いをそこから感じ、失くしてしまうのはあまりにもったいないと考えました。
そこで、どうにか天井をそのまま残しつつ、新しい空間へと生まれ変わるようなリフォームができないかと何度も検討を重ね、現在の和室の趣をそのまま残しそれに合わせた内装をご提案。無機質ではなく、重厚で存在感のある仕上がりになりました。
また、台所仕事をしているときに、どうしても寒さが解消されないとお悩みでした。開口部である窓も大きいものが設置されていました。
そのため、窓は複層タイプのもので断熱Low-Eタイプへ変更。
壁は一度解体し、吹付タイプの断熱材を充填。
断熱材の入っていなかった床には新たに断熱材を入れ、隅々まで入っていなかった天井にも断熱材を充填し直したことで性能を向上させ、とてもあたたかなキッチン、リビングになりました。
施工前
施工後
家族の歴史を知る天井が、これからも見守り続ける気持も断熱性もあったかLDK
和室の趣を残しつつも床・壁・天井を施工し直し断熱性を確保。サッシも複層ガラスに全て入れ替え万全の寒さ対策。
ラピスブルーグリーンのキッチンと木部の色合いの相性の良さが趣をアップ。
キッチン背面のユニット収納は、TOTOショールームで施主様が一目惚れ。家族との会話を楽しむにふさわしいキッチン・リビング空間になりました。
家族の誰かが入浴しているときでも、気兼ねなく化粧台を利用したいとのご希望があり、脱衣室と洗面化粧台のスペースはそれぞれ独立して設けることに。
洗面化粧台は、動線を重視し、LDKとひと続きになっているところに設置。
収納スペースの少なさにも頭を悩ませていらした施主様。物干しとしてしか機能していなかった広縁を、食品収納庫として新たに活用することにしました。壁の一面に天井までの高さで可動棚を設置し、収納するものに合わせて調整ができるように工夫し使いやすさを考慮しました。このほか白壁にも隠し扉のような収納棚があります。